約47cm×約45cm
蔡倫博物館
陝西省漢中市洋県
蔡倫(さいりん)の出身は湖南の桂陽である。
紀元75年、洛陽の後宮に入り、後漢の宦官となった。蔡倫以前は、文字は亀甲や動物の骨に刻み込んでいた(甲骨文)。
春秋・戦国時代は、木の板や竹片に文字をかいた(木牘[もくとく]・竹簡[ちくかん])。のち絹糸や綿で書写の材料を作ったが、貴重なものだったので普及しなかった。
秦になると、繊維で作った紙が現れる。考古学の発見によれば、蔡倫以前に覇橋紙(はきょうし)、敦煌紙、ロプノール紙などがあったが、これらの紙質は粗くかつ高価で、いわば試作段階の紙であった。
紀元102年、和帝の皇后・ケ綏(とうすい)は郡国からの珍宝の献上を禁じ、かわりに紙墨の改良を命じた。この時の責任者が蔡倫である。
蔡倫は、職人たちと紙の製造方法を精密に検討し、改良を重ねてついに105年、樹皮・麻・布切れ・魚網などを原料にした新しい紙を作り出した。
この紙は1974年に、甘粛省の砂漠の中の墓から発見されており、紙の厚さは0.04mmと薄く、ニカワ質の成分はかなり良質のものだった。
蔡倫の功績は紙の原料を多様化したことである。蔡倫はのち、宮廷闘争に巻き込まれて自殺した。
今日、蔡倫の墓のある洋県には蔡倫博物館が建てられ、後世の人々の追悼の思いが表現され「蔡侯紙(さいこうし)」も復元されている。
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商品番号 |
002-0171 |
商品名 |
復元・蔡侯紙(蔡倫紙) |
定価 |
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販売価格 |
800円 |
税別価格 |
741円 |
生産地 |
中国・蔡倫博物館 |
送料区分 |
送料別 |
配送タイプ |
レターパックライト |
在庫数 |
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